この日は大阪天満宮から見て
西側にある地域「西天満」を散策。
読み方は
「にしてんまん」じゃなくて
「にしてんま」です。
読み方は
「にしてんまん」じゃなくて
「にしてんま」です。

この西天満のほぼ中央南端の位置に
大阪地方裁判所があります。
『裁判所ってこんなにデカかったんだ』
『うん。めっちゃ大きいでココ』
一緒に着いてきた嫁のまーさん、
どうやら裁判所を知っていた様子。
『え? お世話になった事あるの?』
『なんでやねん、ないわっ!』
『前に中之島行った時に見えたから
知ってるいうだけや』
『ああ、そういうことか』
『ココあれでしょ?』
『「キミ、おやつ盗んだから死刑ね」
とか言われるんでしょ?』
『言われへんわ!』
『そこはもう一回、
なんでやねんが欲しかったなー』
『なん・・・うっさいわッ!』
「なんでやねん」って言いかけたけど
意地になって言い直していた。

そんなこんなで
ウロウロして辿り着いたのが
この大阪地方裁判所の西側。
大きなビルがそびえ立つ植え込みの中に
コソッと建っている石碑を発見。

『なんかあそこの空間だけ
異様に薄暗いんやけど・・・』
『日陰だからじゃない?』
『・・・何かおるんちゃうやろな』
異常に怯え始めるまーさん。
何もいねぇから。

近付いてみる。
見た感じまだ新しそうな碑には
「肥前 佐賀県 小城藩藏屋敷跡」
と刻まれていた。
「藏」は「蔵」を難しく書いた字。
どうやら蔵屋敷があった場所のようだ。
『ここ鎖で囲われてるから
入っちゃダメだよね・・・?』
『うーん・・・どうなんやろ』
『駐輪防止用の柵に見えるけど
とりあえず入らん方がええやろな』
『ちょっと入ってみてよ』
『イヤや! 自分で入ればええやろ』
『怒られたらイヤだし』
『ウチだってイヤやわ!』
『もし怒られたら
「不躾な嫁ですみませんウヘヘ」
って謝ってあげるから』
『・・・ホンマしばくで』
生け贄作戦、失敗に終わる。

手を伸ばしたり
ズーム機能を使ったりしながら
碑の側面の撮影を試みる。
結構頑張って撮ったのに
草共が邪魔で「騒乱の」しか読めない。

植え込みの奥にあった古い案内板。
「小城藩藏屋敷跡」とは関係が無く、
この付近の旧町名の由来を
案内する看板だった。

碑から情報を拾えなかったので
色々と調べてみた。
碑に刻まれている通り
江戸時代、この場所には
「小城藩の蔵屋敷」があったらしい。
読み方は「おぎ はん」
・・・ちょっと読みにくいね。
「小城藩」というのは佐賀藩の支藩。
支藩というのは藩主の所領を
親族や一族に分け与えたもの。
現代風に例えるなら
佐賀藩・小城支店みたいな感じ。

支店と言っても
この碑が建っている所の
大きなビルの敷地一帯が
蔵屋敷だったというのだから
かなり広大なものと思われる。
ちなみに「蔵屋敷」というのは
藩から運ばれた年貢米や特産物を置く
倉庫兼お屋敷のこと。
また、本店となる佐賀藩の蔵屋敷跡も
現在の裁判所周辺にあったらしく
そちらの敷地はもっと広大だったそうだ。

大阪地方裁判所の西側にひっそりと建つ
「肥前 佐賀県 小城藩藏屋敷跡」の碑。
近くを訪れた際は
ぜひ眺めていってください。
※この記事の写真は2018年3月に撮影したものです。
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