この日は「大阪天満宮」の西側にある
「西天満」周辺を散策しました。
西天満の南端の川沿い、
ちょうど「大阪地方裁判所」が
向かい側に見える辺りを
歩いていると・・・。
X字型のテトラポッドみたいな
オブジェの奥に
見覚えのある石碑を発見。
旧町名継承碑だ。
ちなみにテトラポッドは
登録商標されている名前で
正式には消波ブロックというらしい。
だからこのX字型のオブジェは
消波ブロック・・・
消波ブロックなのか? これ・・・。
ぐるんっと反対側に回ってみた。
写真右側に見える土色っぽい建物が
「大阪地方裁判所」。
出入口に警備の人が立っている。
そんな事より
旧町名継承碑に注目しなきゃ。
こちらの石碑が「旧町名継承碑」。
頭の上に葉っぱを一枚乗せている
なんともオシャレなヤツです。
「旧町名継承碑」というのは
昭和時代の区画整理で消滅してしまった
昔の町名を現代に伝えるために
大阪市が設置した石碑。
こんな感じの石碑が大阪市内の
色んな場所に刺さってるので
探してみると案外近くにあるかも。
石碑を見ると、この辺りは昔
「若松町」という
町名だったらしい。
詳しくは写真をご覧ください。
若松町に関わる部分だけ↓に抜粋します。
「若松町」
明治5年3月
この地にあった天満十一丁目が
若松一~三番町となる。
明治6年11月
若松一~三番町が「若松町」となる。
その後、大阪市北区に編入され
昭和53年2月
住居表示の実施にともない「若松町」は
西天満一~四丁目の各一部となった。
町名の由来は
隣接の老松町に対照してつけられたもの。
隣の老松町に対して若松町にしたという
なんとも面白い町名の由来。
「隣が老いてるからこっちは若くしよう」
とか当時は話し合ってたのかな。
それにしても明治時代の頃は
天満の町が少なくとも
十一丁目もあったんですね。
天満広いな。
継承碑の正面。
堂島川を挟んだ向こう側に
「大阪市中央公会堂」の姿が見えます。
大正時代の西洋文化を取り入れた
レトロな外観の建築物で
国の重要文化財に指定されています。
西天満、堂島川沿いの歩道脇で
ひっそりと昔の町名を伝える
「若松町」の旧町名継承碑。
近くを通り掛かった際には
ぜひ眺めていってみてください。
※この記事の写真は2018年3月に撮影したものです。
【旧町名継承碑「若松町」】
※MAPの「大阪地方裁判所」向かい側の川岸にあります。
最寄り駅は
京阪中之島線・なにわ橋駅
京阪本線・淀屋橋駅
京阪本線・北浜駅
地下鉄・淀屋橋駅
地下鉄・北浜駅
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