本日は先週末の「大阪城」散策の
続きからになります。
「・・・何の話?」って人は
↓のリンクからどうぞ。
前回は大阪城の北側にある
大阪城ホールの横を通り抜けて、
「青屋門」という門のある道から
「大阪城天守閣」前まで来ました。
今回は
前回とは反対側の道を歩いて
「大手門」を通り抜ける
ルートで進んでいきます。
天守閣がある高台の広場。
「大阪城本丸広場」
というお名前。
天守閣横の
ガラス張りエレベーターがある場所から
少し南に歩いた場所。
ここには井戸のような物体があります。
『これ何か知ってる?』
『知ってる』
『もうその話4回くらい聞いたわ』
またかよみたいな顔をする嫁のまーさん。
そんなに話したっけな。
これは井戸ではなくて
発掘調査で掘られた縦穴。
深さ7m以上ある地下から
豊臣時代の大坂城の石垣が発見され
今はフタをして保存されています。
前回も少し説明しましたが
現在の石垣は「大坂夏の陣」で
豊臣秀吉の大坂城が焼け落ちた後、
徳川家が豊臣の石垣を埋め立てて
その上にさらに築いた石垣。
なので穴を堀ったら
豊臣時代の石垣が出てきた
というわけです。
お城の土台として積まれた石垣を
全て埋め尽くしたって
にわかには信じがたい話だけど
こうして実際に
埋まっていたんだからスゴイ。
広場の西側には
お土産屋さんがありましたが
現在は反対側にある
建物に移転しました。
以前は賑わっていた
お土産屋さん前のベンチ。
昔は店で肉まんやらアイスなどを
買った人が利用してたけど
移転したので閑散としている。
ちなみに
こちらがお土産屋さんの移転先。
「旧第四師団司令部庁舎」という
旧日本陸軍の庁舎。
お土産屋さんになる前は
「大阪市立博物館」があったよ。
お土産屋さんの入口。
「ミライザ大阪城」と名前を変えて
一階はお土産屋と軽食、
上階にはレストランが併設された
オシャレなお店になりました。
中の様子が気になる方は
以前紹介したので↓のリンクからどうぞ。
広場の南側にある
着陸し過ぎて沈んだUFOみたいな物体。
こちらはタイムカプセル。
人類が作ったモノなのでご安心下さい。
タイムカプセルの横にあった説明。
1970年の万国博覧会の時に
作られたものだそうで
中にはマツやヒノキの種子が
入っているそうです。
『もう腐っとんのとちゃう』
『身も蓋もないな・・・』
『2000年に試験したら芽が出たって
書いてあるから大丈夫でしょ』
『うーん・・・どうなんやろね』
『100年毎に開封するなら
その度に種入れ直したらええのに』
『それじゃ意味ないし・・・』
『てか5000年後に人類おらんやろ』
『・・・タイムカプセル嫌いなの?』
夢も希望もないまーさん。
タイムカプセルに
何かしら恨みがあるのかもしれない。
そんなタイムカプセルから更に南側。
大きな木の近くに石碑を発見。
碑には「大阪城址」の文字。
側面には
「ここに明治天皇が来たよ~」という
碑文が刻まれていました。
記念碑ですね。
「大阪城址」碑のすぐ近くに
大阪城の敷地内でよく見かける
史跡の案内板がありました。
「本丸御殿跡」の説明。
江戸時代、
政治を行うための御殿の玄関が
この付近にあったそうです。
詳しくは写真をご覧ください。
広場の南東側。
この道を道なりに下って
大手門方面へ向かいます。
曲がり角。
夕日が出ています。
『夕飯どうしよかなあ・・・』
『有りものでいいんじゃない?』
『いっぱい歩いたから
これから作るのしんどいなあ・・・』
『コンビニでおにぎり買う?』
『ギョーザ食べたい』
『焼き立てのギョーザ~、ギョーザ~』
外食の布石を着々と整えるまーさん。
あろうことかメニューまで指定してきた。
餃子の言い方がちょっと可愛かったから
この日は外食にしてあげた。
右手に見えてくる巨大な石。
大阪城の見所ポイントなので
外国の観光客の人達が見上げてました。
こちらは
「桜門枡形の巨石」。
「蛸石(たこいし)」という名前の
城内で一番大きな巨石。
大阪=たこ焼き
=大阪城一の巨石=蛸石
と覚えて暗記しましょう。
テストには出ないぞ。
この巨石の正面側にあるのが
本丸(お城)の正門となる「桜門」。
「桜門」の横には
神社の手水舎のようなものがあります。
こちらは
「銀明水井戸の井筒」というもの。
井筒というのは
井戸の枠、ガワの部分。
上の広場にあった
旧日本陸軍庁舎の裏手にあったものを
ここに移動してきたようです。
詳しい説明は写真をご覧ください。
井筒の様子。
水がジョロジョロ出ている。
『疲れたろ。飲んでみ?』
『「飲むな」って書いてあるやん!』
『・・・飲んでみ?』
『飲まんわ!』
「この水は飲めません」の立て札に
しっかり気付いていたまーさん。
まーさんは回避したけど
外国人の方が
外国人の方が
水筒に水を入れているのを目撃した。
お腹壊さないようにね。
夕日が当たって綺麗な「桜門」を
通り抜けます。
通った先に案内板があった。
「桜門」の名は
豊臣時代の大坂城からあって
門付近に桜並木があった事から
由来しているのだそう。
詳しい話は写真をどうぞ。
桜門の先は坂道。
城内では比較的ゆるやかな坂。
人で賑わっている。
坂を下りた先。
昔からある屋台風のお店に
人が群がっていた。
左側に見える鳥居は
「豊國神社」のもの。
読み方は「ほうこく じんじゃ」。
豊臣秀吉と共に秀頼や秀長など
※秀頼は秀吉の息子、秀長は弟
一族も奉った神社です。
京都や名古屋にも
「豊国神社」があるけど
そちらの読み方は「とよくに」。
坂から見上げた「桜門」。
門の両側にある石は
雨が降ると竜と虎の姿が浮かび上がった。
という伝承があるようです。
坂を下りて右側に曲がる。
大手門はこの先。
左手にあった建物。
「大阪市立修道館」
柔道・剣道・弓道・なぎなたなど
日本武道を中心にした練成道場。
ってホームページに書いてた。
学校で武道を習ってた地元っ子は
訪れた事があるのかも。
修道館を通り過ぎて
突き当たりの角を右に曲がる。
右手の石垣の近くに案内板があった。
「南仕切門跡・太鼓櫓跡」
ここにも門があったらしい。
あと櫓(やぐら)。
櫓というのは城を守るための建物で
武具倉庫や見張りに使われていたもの。
この上に太鼓櫓があったのかな。
石垣が黒焦げなのは
明治維新の大火か、昭和の空襲時の焼け跡。
結構新しい石に見えるけど
ここも当時の焼け跡?
道なりに進むと
堀の方に回り込む道があった。
ちょっと寄り道。
内堀の空堀部分。
水を張ってないから空堀。
排水管のようなパイプが見える。
近代的な物体に突然貫かれて
石垣もさぞビックリした事だろう。
元の道に繋がったので
そのまま道なりに進んでいく。
左手に
急にレンガ造りの建物が出てきた。
「大阪城公園城内詰所」らしい。
調べてみたら
旧日本陸軍の兵器補給庫の
塀と門柱がそのまま残っているらしい。
GoogleMapを見ると
中には結構な数の建物がある様子。
関係者以外、立ち入り禁止。
詰所の向かい側。
小さなテント小屋があった。
「西の丸庭園」という
広い庭園で行われるイベントの
当日券を販売している場所。
テント小屋のすぐ横。
「西の丸庭園」の入口があります。
広大な庭園で桜が見所。
入場料は高校生以上200円。
「西の丸庭園」の入口を通り過ぎて
道なりに進んでいると
変な車があらわれた。
こちらはエレクトリックカーという
城内観光用の車。
大阪城公園内の南側を
巡回しているようです。
その奥にあった櫓。
こちらは重要文化財になっている
「千貫櫓(せんがん やぐら)」。
近くに案内板があった。
この「千貫櫓」は江戸時代の建物で
大阪城最古の建造物の一つ。
詳しくは写真をどうぞ。
アップで見た「千貫櫓」。
段になっている屋根瓦の造りが綺麗で
つい見惚れてしまいますよね。
この千貫櫓は
「西の丸庭園」からでも
間近に眺める事ができます。
左に曲がる道の先には
「多聞櫓(たもん やぐら)」
この櫓の下が門になっていて
そこを通り抜けます。
「多聞櫓」の下。
かなり大きな門。
城の防衛時には
上の櫓から槍(ヤリ)を落として
侵入してくる敵を攻撃したそうです。
『槍降ってきたら俺でも死ぬかな?』
『そらそやろ』
『てか「俺でも」って何様目線やねん』
『いっぺん槍落とされろ』
そんなのイヤだ。
門を出た先に案内板があった。
この「多聞櫓」も重要文化財。
一度落雷で全焼して
江戸時代に再建されたらしい。
左手には多聞櫓の建物が続いている。
長屋状に長い建物なので
「多聞(多門)櫓」と呼ぶそうだ。
そして下にある
石垣の石が大きな事にも注目。
こちらは
「大手口枡形の巨石」
巨大な石が3つ並んでいて
それぞれ城内4位・5位・8位と
メダルはもらえない順位ながらも
十分過ぎるほど大きい。
小豆島から採石したとのこと。
運ぶの大変だっただろうなあ。
道が続いている先に、またしても門。
こちらが「大手門(おおてもん)」。
城の正門の事を「大手門」と呼びます。
意外と小ぢんまりとしている。
「大手門」横の塀。
穴ボコが開いている。
多分、城の防衛時に
銃で侵入者を狙撃するための穴。
階段を上がって穴ボコを覗いてみた。
思っていたより視界が広い。
これなら坂を駆け上ってくる敵を
撃ちやすそうだ。
穴を覗いて満足したので
「大手門」を通り抜ける。
門を出た先の坂道。
ゆるやかだけど長い。
散歩中の犬が元気に歩いていた。
犬が向いていた先に
「大手門」の案内板があった。
こちらも重要文化財。
詳しい説明は写真をどうぞ。
坂の右手側。
正面に見えるのが「千貫櫓」で
右側に見える屋根が「多聞櫓」。
石垣の壁面ピッタリに建てられている。
隙間あったらそこから侵入者が
上がって来るからピッタリなのかな。
坂を下りてから振り返った写真。
大手門・多聞櫓・千貫櫓が
一望できる素敵な風景。
よく見ると
多聞櫓と千貫櫓の間に
大阪城天守閣の姿がチラッと見える。
坂を下りた先を南側へ。
外堀が見えてきたので
最後に城側の道に寄ってみる。
「南外堀」の石垣を撮影。
正面に見えるのが
先ほど通ってきた大手門。
ここから見ると小さいなあ。
「南外堀」の案内板があった。
ちょっと遠くて読みにくいけど
詳細は写真をご覧ください。
目の前に見える櫓は「六番櫓」。
あの石垣沿いに一番から七番まで
櫓があったそうですが
明治維新や昭和の空襲の戦災で
残念ながら焼失してしまったそうです。
今回は大阪城を
ぐるっと一回りしただけでしたが
まだまだ面白い場所は沢山あります。
例えば、写真の六番櫓の石垣がある一角に
用途が未だに分かっていない
謎の抜け穴があったりとか。
機会があれば
大阪城のそういった興味深い場所も
取り上げていこうと思います。
※この記事の写真は2018年1月に撮影したものです。
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