この日は
地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」の
辺りを散策しました。
駅がある「四ツ橋筋」から
一つ西の道筋を通っていると・・・。
狭い路地がある角に
鳥居とお社がありました。
『なんだろう?』
『すごい場所にあるなあ・・・』
一緒に来た嫁のまーさんと一緒に
お社をシゲシゲと眺める。
こちらがすぐ横の狭い路地。
人がギリギリ二人ぐらい
並んで歩けるかどうかの道。
『完全に地元の人の道路だね』
『お相撲さんが通ったら一発やな』
『カニ歩きすれば通れるでしょ』
『んー? どうやろ?
途中で挟まって一発ちゃうかなぁ?』
何が一発なのか分からないけど
とにかく一発らしい。
お相撲さん可哀想だなあ・・・。
鳥居の前に石碑がありました。
「荒光稲荷大明神」
というお名前らしい。
「稲荷」とあるので狐様のお社ですね。
調べてみたら
「あらみつ いなり だいみょうじん」
という読み方だそうな。
鳥居をくぐってみる。
こちらがお社。
立派な柱が組まれている。
『お賽銭入れるところあるで』
『おっ。どこどこ?』
『鈴のところの横にある』
『本当だ。あの四角い穴か』
さっそくお賽銭をチャリンッ。
私はお社とかにお賽銭入れがあると
つい入れたくなる性質。
お願いの代わりに
「写真撮らせてもらいます」
とご挨拶しました。
お社の上には額があり
水彩画のような絵が奉納されてました。
制服を着た人がヒョロ長い物を持っていて
その上に雲をまとった狐が描かれた絵。
・・・なんだろう?
この場では分からなかったですが
気になったので調べてみたところ。
この辺りは
江戸時代の摂津国三田の
※現在の兵庫県三田市
大名「九鬼氏」の屋敷があり、
この神社は九鬼氏の屋敷を守る
「屋敷神」として建てられたようです。
この神社は別名「火防稲荷」とも呼ばれ
近隣が火災に見舞われた時、
神社から狐が現れて消化活動を
してくれたそうです。
額の絵の正体は
消火活動の様子を描いたものだったようです。
・・・それにしても狐様すごいな。
町を火から守ってくれてありがとう。
お社から見た向かい側の様子。
お婆ちゃんがヨチヨチ歩いている。
九鬼氏の屋敷は現在無くなり
この「荒光稲荷大明神」だけが
今ここに残っているとのことです。
肥後橋駅の西側にひっそりと残された
「荒光稲荷大明神」
お近くを通った際は
ぜひ立ち寄ってみてください。
※この記事の写真は2018年2月に撮影したものです。
【荒光稲荷大明神】
最寄り駅は
地下鉄・肥後橋駅
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