この日は一人で都島区を散策。
駅からほんの少し西に向かった先、
「都島神社」がある辺りまで進んで行くと・・・。
「都島神社」がある辺りまで進んで行くと・・・。
歩道の脇に突然、古い石碑が建っていました。
「法皇山母恩寺 従是北二町」
と達筆な文字が刻まれています。
(下部の「町」の字が見切れていました。すみません)
大きさは250cmといったところでしょうか。
舗装された歩道の上に
この石碑だけが時代から取り残されたように建っています。
石碑の側面を確認。
下の方は焼け焦げたような跡も・・・。
「石工 天満寺町橋 石松」
おそらくこの石碑を作った石工の方だと思われます。
「寺町橋」というのは「堀川戎神社(大阪市北区西天満5丁目)」の辺りに昔あった橋。
石工の方はおそらくその辺りに住んでいたのでしょう。
広い取れる情報から判断しても相当古い石碑である事が推測できます。
石碑を真裏から見た写真。
目の前には「大阪市立総合医療センター」があります。
詳細を調べてみたところ、
ここから北へ200mほど進むと
「母恩寺(ぼおんじ)」
という1168年に建立された由緒のあるお寺があります。
石碑はこの母恩寺への道を示す道標であることが分かりました。
見も蓋もない言い方ですが、
「法皇山母恩寺 従是北二町」
→ こっから200mほど先に母恩寺があるでー
という案内だったというワケです。
分かってしまえば何という事も無い石碑。
しかしこういった古い道標が
しっかりと現代の舗装された道に佇んでいるという風景は面白いですよね。
しっかりと現代の舗装された道に佇んでいるという風景は面白いですよね。
この情緒に溢れる風景が突然現れる面白さこそ大阪の町の魅力だと思います。
散策は本当に楽しいなあ。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
※この記事の写真は2017年9月に撮影したものです。
【法皇山母恩寺の石碑】
「圓相第一マンション」の信号前にあります。
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