この日は天王寺区にある
「天王寺七坂」のうちの一つ、
※(てんのうじ ななさか)
「天神坂」を訪れました。
※(てんじん ざか)
「天王寺七坂」とは
寺町として有名な天王寺区に存在する
七つの坂道の総称です。
ここは昨日紹介した
「清水坂」の下り口から
※(きよみず ざか)
南方向へと歩いてきた道。
最初に出てくる十字路を西へ曲がると、
「天神坂」に辿り着きます。
色々な坂を上ったり下りたりして
ようやく六坂目になりました。
妙に目立つ電柱の注意書き。
「天神坂」は歩行者専用道路で、
許可車は東向きに一方通行とのこと。
こんな注意書きがあるってことは、傾斜がキツイのかな?
そうかもしれへんなー。
自転車は押してって書いてはるし。
車が通れるなら階段ではなさそうだね。
よかったー。
私も嫁のまーさんも
1つ前の「清水坂」の階段で
腰を痛めたため、普通の坂道でホッとする。
これなら気楽に下りられそうだ。
天神坂の案内板を発見。
これまで歩いてきた五つの坂にも
同じ形のヤツがあった。
やっぱりここにもあった!
ここまで同じ形やと、もう顔馴染み状態やな。
うぃーっす!
うぃーっす!
馴染みの案内板が相手なので
気安いノリでご挨拶する。
案内板をアップで撮影。
詳細は写真をご覧ください。
以下に簡単にまとめていきます。
「天神坂」※(てんじん ざか)「安居天神」へ通ずる坂道なので、このように呼ばれている。
補足すると「安居天神」は
※(やすい てんじん)
※(やすい てんじん)
この天神坂を下った南側にある
「安居神社」のことで、
※(やすい じんじゃ)
※(やすい じんじゃ)
学問の神様として有名な「天神様」こと、
「菅原 道真」を祀る神社です。
※(すがわら の みちざね)
由来が分かったところで
さっそく「天神坂」を下っていく。
比較的新しそうな石畳が敷かれ、
道の横幅がかなり広い。
結構な傾斜になってきた。
緩やかだと思って油断してたので
ちょっと転びそうになる。
ちょっと転びそうになる。
おぅおぅっ!?
結構急やでここ!
地面もちょっとツルツルしとる!
雨の日とか大丈夫なのかな?
二つ前に下った天王寺七坂の一つ
「愛染坂」もかなり急だったけど
※(あいぜんか)
こちらも負けず劣らずの勾配だ。
傾斜の途中、右側へ入る路地の手前に
格子窓付きの石碑があった。
正面には
「天神坂」
側面には
「→四天王寺
←安居天神
増井の清水」
と刻まれていたので、
この碑は「道しるべ」だと思われる。
傾斜の厳しい道が続く。
ここからは道がほぼストレート。
「松屋町筋」の大通りが
※(まっちゃまちすじ)
ここからでも辛うじて見える。
下ってきた道を振り返った写真。
高低差がすごい……。
頂上がもう見えへんで…。
ここで転んだら危ないねぇ。
下手したら下まで真っ逆さまやろな。
しにたくない。
坂が少し緩やかになってきた。
両端にマンションが建ち並ぶ
近代的な風景が続いていたけど、
古風なお寺の姿も少し見えてきた。
お?
お?
……何かある。
クルトンを丸く固めたような物体だ。
井戸のような設備だった。
コンクリートの壁面に
プレートがはめ込まれている。
この井戸のようなモノは
「湧き水のモニュメント」とのこと。
この辺りは古くから
「天王寺七名水」と呼ばれる
※(てんのうじ ななめいすい)
湧き水が出ていたそうで、
当時の清流をイメージした水路を
ここに再現しているそうだ。
ここに再現しているそうだ。
今度は「天王寺七名水」やって…。
そういうのもあるのか。
…これも探して回るん?
回れそうな場所なら…そのうちね。
天王寺七坂だけじゃなかったのか……。
他にもまだあるんじゃないだろうな?
天王寺七シリーズ。
巨大なクルトンを丸めて固めたような
水路のモニュメントの始点。
形からして「井戸」のようだけど
最初にクルトン呼ばわりしたので
もうクルトンでいいよね。
水は流れていないものの、
水を流すパイプのような管があった。
クルトンから
コンクリートの壁内のパイプを通って
この手水鉢に落ちる仕組み。
手水鉢からあふれた清流が
今度は石造りの小道を伝って、
今度は石造りの小道を伝って、
天神坂を下っていく作りになっている。
ここで急に石造りの小道が
エレベーターの操作ボタンみたいな
不可解な道になる。
……いきなりどうした?
エレベーターのボタンみたいな道の先。
そういうことかー。
流れた水が花壇に届くようになってるんやね。
めっちゃエコな作りしてるやん!
いや…これ違う。
よく見たら右側の細い水路にだけ、水が流れる仕組みになってる…。
えっ…。
モニュメントを流れる水が
花壇を潤していると思ったら
横の細道をすり抜ける設計になっていた。
大量の水が流れてくると
花壇の土壌が悪くなるので
そういう作りにしたのかも……。
坂に沿って作られたモニュメントは
私達にとってのゴールである、
天神坂の上り口まで続いていた。
モニュメントの終点。
花壇の横の狭い水路を伝って
最終的にここへ辿り着く仕組みらしい。
意外と大掛かりな水路やった。
こういう設置物があると面白いね。
すぐ近くには
下り口にあったのと同じ案内板も。
案内板の少し先には
「天神坂を示す石碑」も設置されていた。
碑の裏面。
「平成8年7月 建立
天王寺区」
1996年に建立された碑だ。
天神坂の碑がある先には
「安居神社」へと続く参道がある。
案内板の説明にもあった通り、
この安居神社は
戦国武将の「真田 幸村」が
※(さなだ ゆきむら)
最期を遂げた場所として伝わる地です。
天神坂はここで終了しているが
まだ路地は続いている。
まっすぐ進むと「松屋町筋」に出て、
そこを左(南)に曲がると
最後の七坂である「逢坂」へと繋がる。
※(おうさか)
一見すると緩やかそうだけど、
実は急勾配な坂道になっている
天王寺七坂の「天神坂」。
坂名の由来となった
「安居神社」にも
ぜひ訪れてみてください。
※この記事の写真は2019年5月に撮影したものです。
【天王寺七坂「天神坂」】
最寄り駅は
大阪メトロ・四天王寺前夕陽ヶ丘駅
大阪メトロ・恵美須町駅
阪堺電車・恵美須町駅
安居神社の北側にある路地が天神坂だよ!
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