この日は城東区にある

大阪メトロ・蒲生四丁目駅の周辺を散策。
※(がもう よんちょうめ えき)


地元の方々が

「がもよん」と呼んでいる地域です。


……ゆるキャラみたいな呼び名ですね。



1018_01

蒲生四丁目駅を出て、

南北に走る「今里筋」の大通りを
※(いまざとすじ)

へ歩いて行くと、

「寝屋川」という川に辿り着きます。
※(ねやがわ)



1018_02

ちなみにここは寝屋川に架かる

「新喜多橋」
※(しぎた ばし)



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横断歩道を渡って川縁まで行くと

城東区役所が設置した

史跡の案内板を発見。



「巡航船の船着き場跡」
※(じゅんこうせん の ふなつきば あと)

と書いてあるので、

どうやらここに船着き場があったらしい。


案内板やな。

案内板だねぇ。


ひねりの無い会話をひねり出しながら

嫁のまーさん

案内板を確認してみる。



1018_04

案内板の説明をアップで撮影。

詳細は写真をご覧ください。


内容を簡単にまとめたものを

以下に記していきます。


「巡航船の船着き場跡」
※(じゅんこうせん の ふなつきば あと)

寝屋川は江戸~明治時代にかけて交通の要路であり、
この「今福」の地は中継地として栄えた。

大正3年(1914年)10月
天満橋から今福を往復する巡航船が運行される
利用者が多く、一時はさらに上流の
「徳庵(現・鶴見区)」まで船が運行していた。

昭和7年(1932年)
市バスの導入により巡航船が廃止となる。



昔の話かと思ったら、

近代まで船着き場になっていたんですね。


大正3年から約18年ほど

巡航船が行き交ってたようです。



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説明文の右下にあった白黒写真。

「当時の今福船着き場」

と書いてある。


結構しっかりした船やね。

人力で漕ぐ船を想像しちゃうけど、屋形船みたいな感じなんだね。


案内板によると

船は30人乗りの石油発動機船とのこと。

オイルエンジン式の近代的な船です。



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案内板、左側の写真。

巡航船の進水式の写真のほか、

乗船券や、船乗りの法被の資料がある。



船の運賃は初乗りが4銭で、

以降は区間ごとに1銭ずつ上がる仕組み。


回数券や定期券を購入すると

少しお得になったのかな?



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新喜多橋から寝屋川を眺めた写真。

当時あった船着き場の面影はなく、

痕跡を示すのはさっきの案内板のみ。


何もない。

綺麗な防壁になっとるなー。

それにしても濁ってるなぁ…。

水の流れがほぼ無いからやろね。


大阪市内の川は大体、緑色に濁っている。

そしてちょっと臭い……。



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新喜多橋の南詰から寝屋川を眺めた写真。


寝屋川は洪水で度々氾濫を起こす川で

昭和時代に改修が繰り返されたとのこと。


ここにあったという船着き場

度重なる改修工事によって

姿を消してしまったのだろう。



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昭和の初めまで

巡行船が行き交っていたことを伝える

「巡航船の船着き場跡」の案内板



痕跡などは残っていませんが

近くを通り掛かったら

ぜひ眺めていってみてください。



※この記事の写真は2019年5月に撮影したものです。


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【巡航船の船着き場跡】



最寄り駅は
大阪メトロ・蒲生四丁目駅
JR片町線・鴫野駅

寝屋川の北沿いの道を歩いて行くと看板があるよ!