この日は城東区にある
大阪メトロ・蒲生四丁目駅の周辺を散策。
※(がもう よんちょうめ えき)
地元の方々が
「がもよん」と呼んでいる地域です。
……ゆるキャラみたいな呼び名ですね。
蒲生四丁目駅を出て、
南北に走る「今里筋」の大通りを
※(いまざとすじ)
南へ歩いて行くと、
「寝屋川」という川に辿り着きます。
※(ねやがわ)
ちなみにここは寝屋川に架かる
「新喜多橋」。
※(しぎた ばし)
横断歩道を渡って川縁まで行くと
城東区役所が設置した
史跡の案内板を発見。
「巡航船の船着き場跡」
※(じゅんこうせん の ふなつきば あと)
と書いてあるので、
どうやらここに船着き場があったらしい。
案内板やな。
案内板だねぇ。
ひねりの無い会話をひねり出しながら
嫁のまーさんと
案内板を確認してみる。
案内板の説明をアップで撮影。
詳細は写真をご覧ください。
内容を簡単にまとめたものを
以下に記していきます。
「巡航船の船着き場跡」※(じゅんこうせん の ふなつきば あと)寝屋川は江戸~明治時代にかけて交通の要路であり、この「今福」の地は中継地として栄えた。大正3年(1914年)10月天満橋から今福を往復する巡航船が運行される。利用者が多く、一時はさらに上流の「徳庵(現・鶴見区)」まで船が運行していた。昭和7年(1932年)市バスの導入により巡航船が廃止となる。
昔の話かと思ったら、
近代まで船着き場になっていたんですね。
大正3年から約18年ほど
巡航船が行き交ってたようです。
大正3年から約18年ほど
巡航船が行き交ってたようです。
説明文の右下にあった白黒写真。
「当時の今福船着き場」
と書いてある。
結構しっかりした船やね。
人力で漕ぐ船を想像しちゃうけど、屋形船みたいな感じなんだね。
案内板によると
船は30人乗りの石油発動機船とのこと。
オイルエンジン式の近代的な船です。
案内板、左側の写真。
巡航船の進水式の写真のほか、
乗船券や、船乗りの法被の資料がある。
船の運賃は初乗りが4銭で、
以降は区間ごとに1銭ずつ上がる仕組み。
回数券や定期券を購入すると
少しお得になったのかな?
新喜多橋から寝屋川を眺めた写真。
当時あった船着き場の面影はなく、
痕跡を示すのはさっきの案内板のみ。
何もない。
綺麗な防壁になっとるなー。
それにしても濁ってるなぁ…。
水の流れがほぼ無いからやろね。
大阪市内の川は大体、緑色に濁っている。
そしてちょっと臭い……。
新喜多橋の南詰から寝屋川を眺めた写真。
寝屋川は洪水で度々氾濫を起こす川で
昭和時代に改修が繰り返されたとのこと。
ここにあったという船着き場も
度重なる改修工事によって
姿を消してしまったのだろう。
昭和の初めまで
巡行船が行き交っていたことを伝える
「巡航船の船着き場跡」の案内板。
痕跡などは残っていませんが
近くを通り掛かったら
ぜひ眺めていってみてください。
※この記事の写真は2019年5月に撮影したものです。
【巡航船の船着き場跡】
最寄り駅は
大阪メトロ・蒲生四丁目駅
JR片町線・鴫野駅
寝屋川の北沿いの道を歩いて行くと看板があるよ!
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