本日は昨日の続きから。
JR環状線・寺田町駅の東側、
大阪は生野区にある「生野商店街」を
※(いくの しょうてんがい)
散策していきます。
「生野商店街」は
全長約1kmもあるアーケード商店街。
分類すると5つの商店街で構成されていて
「生野銀座商店街」
「ベルロード中銀座商店街」
「生野本通センター街」
「生野本通中央商店街」
「生野本通商店街」
……という並びになっています。
上4つは昨日の記事で紹介したので
今回は「生野本通商店街」から。
最初から見たい方はこちらのリンクからご覧ください。内容:下町情緒あふれる地元系商店街
こちらが
「生野本通商店街」のアーケード。
公家っぽいキャラがお出迎えしてくれた。
商店街の公式サイトによると
この子は「しょーたくん」という名前で
「聖徳太子の子孫という設定」
……という設定らしい。
……という設定らしい。
プロフィールに「設定」とか書いてやるなよ。
あっ、しょーたくんのことが書いてある
商店街の公式サイトはコチラです。
■生野本通商店街(公式サイト)■住所:大阪市生野区林寺
それではアーケードの中へ。
ちょっと閑散としてる?
奥の方はお店が出てはるで。
あー本当だね!
よかったよかった。
横の建物も居酒屋っぽいから、昼は閉まってるだけかもしれへんね。
嫁のまーさんと一緒に
静かな商店街を歩いていく。
シャッターが下りた
「ビワコ屋本店」という漬物屋さん。
味のある看板と外観だなあ。
名前から察するに滋賀から来たのかな?
営業中のお店が出てきた。
お茶屋さんと靴屋さんが並んでいる。
なぜかお茶屋さんの店前に
飛び出し坊やの小さいのが2匹いた。
通学路とかでたまに見かけるけど
こんなに小さいのは初めて見る。
ここで道がカーブ。
カーブの先にあった
揚げ物屋さん「やまね」。
スーパーのお惣菜コーナのように
作り置きが並んでいるので、
揚げ待ちせずに購入することができる。
揚げたてを希望する場合は
予約もできるそうです。
「自転車は降りて!」とか
「歩行者専用道路です」とか
商店街内に注意書きがあるけど、
結構な勢いで自転車が通っていく。
地元の人からすると
生活道路という認識なんだろう。
ここに限らず他の商店街でも
同じ光景を見かけるけど
事故にならないように気をつけてね。
左側に突然「栄通商店街」という
別の商店街が登場。
また違う商店街出てきたで!
かなり複雑な商店街だねぇ。
チラッと中を覗いてみると
そこまで長くなさそうだったので
寄り道してみることに。
悲しいことに
ほぼシャッター街……。
ここだけ古そうな商店街やね。
商店街というより市場に雰囲気が似てる。
たしかに市場みたいな感じやなー。
ところで天井の浮かれた花飾りみたいなんは何やろな?
浮かれたとか言うな。
生野本通商店街の公式サイトによると
こちらの「栄通商店街」は
昭和10年4月に開業とのこと。
戦前にできた歴史ある商店街なんですね。
そんな商店街で営業していたお店。
こちらは鳥専門の精肉店で、
鶏肉は国産の朝引き鳥とのこと。
お豆腐屋さんの「高部商店」。
商店街の豆腐屋って感じの良い雰囲気。
こちらで厚揚げを購入。
値段は忘れちゃったけど
100円くらいだった気がする。
ウチでは厚揚げを買うと
フライパンで焼いて
鰹節としょうがポン酢でいただきます。
ここのお店の厚揚げは
外側がカリッカリに揚がっていて
パリッとした食感があるほど特徴的。
個人的にかなり好きな厚揚げでした。
写真でもカリカリ具合が分かるね。
すぐに行き止まりとなる栄通商店街。
突き当たりは丁字路になっていた。
丁字路を左に曲がると
あっという間にアーケード終了。
……というわけで
生野本通商店街に戻ってくる。
右側に急に出てきた、
鬼のように商品を積み上げたお店が
とても気になる……。
店からドシャシャーッと
商品があふれ出てきたかのような配置。
ある意味センスがある。
何屋やろコレ…。
子ども用の服屋さんかねぇ…。
POPはやたらと出てるのに値段が書いてへん。
閉店時間になったら、どうやって収納するんだろう。
収納…? 収納できへんちゃうのコレ…。
看板がかなり古そうなので
只者ではない店だと思われる。
ローカルのテレビ番組とかで
いつか取り上げられそうだ。
商品鬼積みのお店のお隣。
「珈琲ハウス ニュー・タミー」。
看板の上の変なヤツが気になる……。
珈琲豆の量り売りや
ミルまで販売している本格仕様のお店。
漬物屋さんと家具屋さんが並ぶ
ちょっと不思議な光景。
こういうのも商店街ならではだね。
漬物屋さんでは
自家製の野菜も売ってました。
寝具店の「なにわ」。
大阪の商店街を訪れると
大体布団屋さんがある。
布団屋さんや!
どこの商店街でもあるんやなー。
完全なシャッター街みたいな所でも営業してることあるよね。
何かしらの権力が働いてるんとちゃうか…。
まーさんが何かの陰謀を疑い始めた。
仮にあったとしても
ものすごく小さな権力だ。
一体何の役に立つというのか。
向かい側にはお茶屋さん。
入ってきた所にも1軒あったので
この商店街では2軒目だ。
こちらも創業年数が長そうな佇まい。
こちらは「鉄道忘れ物市」。
その名の通り、
保管期間を経過した電車の忘れ物が
販売されているお店で、
商店街のイベントスペースなどで
たまにこうして見かける。
掘り出し物があったりするので
古物が好きな人にはたまらない店。
まだまだ続くアーケード。
他の4つの商店街と比べて
ここの区画は少し長いようだ。
「紙ふうせん」という看板を掲げた
小さな入口のお店。
シャッターの前になぜか鳥かごがある。
インコだ。
2羽いるのでツガイかな?
なんでこんな所におるんやろ?
近所の店で飼ってる子かな。
かわええなー。
ところでインコって食用かね?
食うな!
どこのインコか分からないけど
可愛かったです。
「食料品の店 よろづや」
という年季の入った看板があるお店。
閉店の貼り紙がある……。
72年間営業していたけど
時代の波に流されて閉店……。
メッセージがとても悲しい。
グーグルストリートビューを見ると
2016年頃はまだ営業していて、
青果や鮮魚などを販売していたようです。
ここら辺から急に閑散とした雰囲気に。
床屋さんの「カワムラ」。
置いてある電車の乗り物に注目。
あー!
この乗り物のヤツなんか知ってる!
デパートの屋上とかにありそうなヤツやね。
乗ったことないけど。
懐かしい!
乗ったことないけど!
昔のデパートや動物園の遊園地コーナーに
よく置いてあった懐かしいアレだ。
100円入れるとグイグイ動くんだよね。
乗ったことから知らんけど。
名前? それも知らんけど。
看板が見当たらない謎のお店。
扉に薄らと「ゆかり」と書いてあるので
お店かゆかりさんの名前だと思う。
「氷金時」「ぜんざい」などの
商品名があったので甘味処かな。
薄暗い感じだけど
店内にお客さんがいて談笑していた。
ちょっと気になったけど
初見では入りにくい……。
初見では入りにくい……。
斜め向かいには
昆布屋さんの「善才」と
「トミヤ文具店」が並んでいる。
奥の文具屋さんは
何かの跡地にできたお店かな?
古い看板の跡があるね。
寺田町駅に近づいてきたからか
営業中のお店が増え始める。
喫茶店のマスターっぽい方が
自分のお店の前に
自転車をせっせと移動していた。
迷惑にならないように
お客さんの自転車を移動してたのかな?
頭が下がります。
生野本通商店街のMAPを発見。
建物の老朽化などで閉店するお店も
今は増えているのだとか。
十数年ほど経ってから見たら
撮影時のお店の並びが分かって
当時の様子を懐かしめそうですね。
……変わらない姿が一番だけどね。
エプロン・傘・ショール「みのや」。
なかなか特殊な取り揃えだ。
変わった組み合わせやなー。
エプロン屋さんって面白いなあ。
婦人系の専門店なのかな。
ちょっと珍しいお店ですね。
昔はよくあったのかな?
文具屋さんの跡地。
商店街の告知コーナーになっていた。
先ほどの昆布屋さんと並んでいた
「トミヤ文具」は
「トミヤ文具」は
元々こちらにあったようです。
アーケードの終わりが見えてきた。
右側に見える
「東京屋」という衣料店の
外観が変わっていて面白い。
西洋の古い建築物に
屋根瓦が付いたような見た目だ。
飲食店の「まるてん」。
和洋様々な定食メニューがある。
持ち帰りのお弁当も販売していた。
アーケードの終点。
外は青空が広がっている。
……終点と言ったけど
商店街の最寄り駅は
この先にある「寺田町駅」なので、
訪れる場合はこっち側から
商店街散策を開始した方が
効率が良いと思われる。
今回、私達は逆走してきた感じだ。
前にもこんなことがあった気がする……。
終点手前に「力餅食堂」があった。
商店街でよく見かける大衆食堂。
この生野商店街で一番最初に通った
「生野銀座商店街」にも
力餅食堂の支店があったので、
商店街の両端に店を構えている形だ。
さすが力餅。力業である。
商店街の一番端にあったのは
本屋さんの「花谷書店」。
建物の外観が昔のデザインなので、
こちらも創業が古そうだ。
アーケードの端っこ。
しょーたくんが沢山いる。
……兄弟いたの?
アーケードを出る。
この大通りを北へ進むと
JR環状線・寺田町駅に辿り着く。
大きな商店街は駅直結型が多いけど
ここは少し歩かないといけない。
……というわけで
「生野本通商店街」も散策終了。
5つの商店街が連なっていた
「生野商店街」の散策は
これでおしまいです。
昔の卸問屋のような雰囲気がある
下町の商店街という印象で、
懐かしさを感じられる場所でした。
美味しい物も沢山あるので
ぜひ訪れてみてください。
※この記事の写真は2019年5月に撮影したものです。
【生野商店街】
最寄り駅は
JR環状線・寺田町駅
「寺田町駅」から5分くらい歩くぞ!
コメント
コメント一覧 (4)
私は寺田町にあった電子専門学校に通っていました。
随分前の話です。
この商店街の入り口の本屋さん、まだあるんですね。
懐かしいものを見させてもらいました。
コメントありがとうございます!
学生時代に通っておられたんですね。
情景を懐かしんでもらえて、私も嬉しいです!
地元の方ですか! コメントありがとうございます!
八坂神社には地車もあるのですね。
写真を撮り忘れてしまいましたが、商店街散策の時にご挨拶させていただいた場所です。
生野商店街は昔はもっと賑やかだったんですね。
その頃の様子も見てみたかったです。