本日は昨日と同じ場所。
大阪ミナミの繁華街「千日前」から
少し裏手の入った所にある、
「難波千日前公園」のお話です。
※(なんば せんにちまえ こうえん)
※(なんば せんにちまえ こうえん)
ここが「難波千日前公園」。
近隣の人達と、近隣のハト達の
休憩スポットになっている。
……近隣のハト達ってなんだろう?
そんな難波千日前公園の隅っこ。
緑色の柵に囲まれた場所に
石碑が建っているのを発見。
『大ぎな石゛碑だね゛』
『そう゛や゛ね』
『柵゛の中に゛ある゛けど
読゛める゛んかな゛ー』
この日、私と嫁のまーさんは
乾燥でノドをやられてしまい、
見事なダミ声になっていた。
近付いてみる。
柵がちょっと邪魔だ……。
柵を避けて撮影。
ちょっと難しい字だけど、碑には
「仁愛忠厚」
と刻まれていた。
『な゛んだろう゛?』
『文゛字から゛する゛と
軍隊の゛関゛係やろか?』
『それ゛っぽいがも゛』
カッスカスにかすれた声を発しながら
二人で石碑を眺める。
碑の小さな文字を拡大した写真。
「陸軍大将男爵 荒木貞夫 謹書〇」
と刻まれている。
「〇」の箇所は読めなかった……。
ともかく、中央に書かれた
力強くて達筆な「仁愛忠厚」の文字は
旧日本陸軍の大将・荒木 貞夫氏が
※(あらき さだお)
※(あらき さだお)
したためたものということが分かった。
柵内には入れないため
公園の外に出て、石碑の裏面を確認。
『窪゛み? みだいな゛のがあ゛る』
『あー、ホンマやねー』
『何か書いてあるみたいやけど、
遠くて読めへんな』
『写゛真アップに゛しだら
読゛める゛かな?』
『・・・?』
『あ゛れっ!?
なんで声゛治っでんの゛?』
『カバンにノド飴があった』
『え゛っ!? ちょう゛だいよ』
『1個しかなかった』
『・・・・・・』
のど飴を舐めたまーさんが
自分だけ美しい声を取り戻していた。
裏切り者の出現である。
四角い窪み部分を拡大した写真。
「碑銘」という題の後に、
碑文がズラズラとが並んでいる。
内容については
文字がかすれているのと、
離れた場所からということが重なって
ほとんど見えず……。
かろうじて判読できた部分に
「表彰セラル」
「大東亜共栄圏」
という文字があったので、
この大きな石碑は
「忠魂碑」の一種だと思われる。
忠魂碑というのは
明治時代頃から建てられた
戦没慰霊碑のこと。
慰霊以外にも、
地域から出兵した方々を讃える記念碑
という場合もあるそうです。
調べてみたところ
「仁愛忠厚」と刻まれた碑は他になく、
この公園にあるものが唯一のようだ。
そういう意味では
日本各地にある「忠魂碑」とは
区別された碑なのかもしれない。
裏面に書いてあった日付によると
碑は昭和16年建立。
「難波千日前公園」の砂場の奥、
柵に守られながら
ひっそりと建っている。
旧町名継承碑と同じ場所に建つ
「仁愛忠厚」の碑。
近くを通り掛かったら
ぜひ眺めていってみてください。
※この記事の写真は2019年4月に撮影したものです。
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【「仁愛忠厚」の碑】
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