この日は大阪の観光スポット、

「海遊館」と同じエリアにある

「天保山」を訪れました。
※(てんぽうざん)



天保山「日本一低い山」として

地元で有名なスポット。



……でも最近、諸事情があって

日本一を豪語しにくい環境になりました。

その話は追々していきます。



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ここは「天保山ハーバービレッジ」

こちらは先日紹介したので、今回は割愛。



ちなみに左奥に見える

青くて赤い建物が「海遊館」

名前の通り水族館です。



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このいかにも楽しそうな場所を

横目にしながらまっすぐ進んでいくと、

「天保山」へ行き着く。



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まっすぐ進んだ突き当たり。

「天保山客船ターミナル」

という船着き場の建物が出てくる。



小さな町の駅舎のような外観で

どこか懐かしさがある。


看板を見ると

3日間隔で船が入港しているようだ。



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この客船ターミナルの建物に沿って、

東方向へ少し歩いて行くと……。




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「天保山」に到着。



『おー、ここやね』

『普通の公園っぽいなあ』

『せやで。何もないで』



実は天保山を訪れるのは

今回が初めてのこと。



先ほど通り過ぎた海遊館とかは

何度も訪れているけど、

いつもあの辺りで満足して帰るので

ここまで来たことはなかった。



それもこれも、いつも嫁のまーさん

『天保山の山? 何もないであそこ』

という地元ネガキャンをするからだ。



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天保山一帯の広場は

「天保山公園」というそのままの名前。




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マップ付きの案内板があった。

天保山の説明も書いてある。



江戸時代の天保2年(1831年)

ここから北側にある

「安治川」という川の工事をした時に
※(あじ がわ)

土砂が積み上げられて出来た山が

「天保山」になったとのこと。



『元号が天保の時にできたから
 天保山だったんだ』

『そうやで』

『人口的に作った山なんだねぇ』

『だから低いんやろなー』



重機などまだない江戸時代に

川の土砂をさらって

山を築いたというのだから

当時の土木工事は本当に恐れ入る。



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訪れたのは3月の終わり頃。


天保山公園

桜の名所にもなっているそうで

「桜まつり」の案内があった。



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さっき通ってきた海遊館の周辺と比べて

ここは明らかに人が少ない。


やはり観光的にも地元的にも

少々隠れ気味のスポットなんだろう。



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階段を上がると

壁画のようなものがあった。


ちょっと見ていこう。



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古い絵図。

天保山が造られる経緯になった、

川の土砂さらい工事の様子だ。




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絵図の説明。

詳細が気になる方は写真をどうぞ。




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隣の絵図。

こっちはカラー版だ。



『船の絵やなー』

『後ろに見える小山が
 天保山かな?』

『あー、ホンマやね。
 大坂天保山って書いてはるわ』

『ウソやん…。
 昔ってあんな山やったんか』



日本一低い感ゼロの天保山



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カラー版絵図の説明。

内容は写真をご覧ください。




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反対側にも壁画がある。



『なかなか山に行かせてくれないな』

『もうええんちゃう?』

『でもせっかく来たから一応』

『誰も見ないやろ、こんな壁画』

『ヒドイこと言いますね…』



皆、素通りしてしまう物だから

できるだけ写真に残しておきたい。



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江戸時代の日本画風の絵。


左側の逆三角形の棒みたいなヤツは

大阪市の市章にもなっている

「澪標」という航路の標識だ。
※(みおつくし)



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説明のやつ。

詳細については写真を見てね。




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一番大きな絵。

人があふれて賑やかな

江戸時代の天保山の様子。



『天保山デカすぎやろッ!』

『しかも3つに増えてる!』



なんか屋台とかも出てる……。

当時はすごく賑わっていたんですね。



調べてみたところ、

江戸時代に完成した天保山

最初、20mほどの小山だったとのこと。

現在の姿とは全然違ったようです。



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説明のアレ。

詳細は写真をアレしてね。




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階段の上から、

来た道を振り返った写真。

天保山の大観覧車がよく見える。




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いよいよ公園の奥へ。

……と思ったら、

ここにも何か置いてある。



『なんだろう?』

『灯篭みたいやな』
※(とうろう)



なんというか、こう……。

地味なモノがいっぱいある。



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灯篭。

どうやら木製らしい。



『これ夜になったら
 ちゃんと明かり灯るんかなー?』

『足元にライトみたいなやつがある』

『えぇー…』

『自分から光る気ないやん』



本物の灯篭ではなくて、

案内板に近いものなんだろう。



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この天保山は、

幕末の歴史には欠かせない重要人物、

「坂本龍馬」と、奥さんの「お龍」

新婚旅行で旅立った場所らしい。



『これすごいね』

『日本初の新婚旅行ってことは
 ここが新婚旅行発祥の地じゃない?』

『こんなん初めて知ったわ』

『坂本龍馬、関係あったんやなー』

『知らんかったんかい!』



新婚さんを大阪に観光誘致する

良い材料になりそうな気がするけど、

今の大阪にそんな気配はない。



商売人の大阪人なら

何かやっていても不思議じゃないのに

やってないということは

上手くいかなかったのかな……。



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灯篭の反対側の面。

天保山……というか

大阪港駅周辺のマップが描いてあった。



右上の天保山のふもとに

チマッと竜馬夫妻がいる。



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灯篭の位置から左側を見た風景。


天保山は岸壁になっていて

そこから先は大阪港の海


小型・中型規模の船が行き来していた。



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右側の通りを抜けて公園の奥へ。

綺麗な桜が咲く、並木道が広がっている。


奥に見える巨大なつり橋は

「天保山大橋」



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桜並木がある小高い丘。

周囲を見渡す限り、あそこが一番高い。



『おー、ちょっと小高いね』

『あそこが天保山か。
 確かに山って感じじゃないね』

『いや、あそこちゃうで』

『えっ…』

『アレはあとから作られた
 展望台か何かやったはず』



……じゃあ天保山の山はどこだ?



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桜並木を抜けた先。



『…もしかして
 あそこの広い階段が山?』

『なんかイメージと違う…』

『いや、あそこもちゃうねん』

『えっ』

『もっと低い所に
 山頂の目印があったはず』



何言ってんだ、この人。



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階段の横。

スロープになっている。




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スロープを上った先。

巨大な柱みたいな物体があった!

物々しい雰囲気がある。




『おおおー! アレが目印か!』

『でも…低いなあっ!
 さっきの丘の方が高かったし!』

『いや、アレもちゃう』

『ここ来たら皆騙されるけど、
 アレ、頂上の目印やないねんで』

『!?』



なぜそんなモノを置く!?



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こちらは明治天皇の記念碑とのこと。


史跡の一つで

多分、話が長くなると思うので

また機会を改めて紹介します。



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記念碑の奥。



『あそこ、人おるやろ』

『うん』

『たしかあの辺に
 山頂の目印があんねん』



どう見ても海岸の隅っこだけど、

確かに何かを熱心に眺めている

人達がいる……。



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『あー、コレやね』

『コレが山頂!』

『…えっ』




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『・・・・・・』



たしかに

「大阪・天保山 山頂 4.53m」

って書いてある……。



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……だれだオマエ。





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足元にあった不自然な石



『あー、たっくさん
 今踏みそうなその石あるやろ』

『その石が山頂やで』

『えぇーっ!? これェ??』

『せやで、それ天保山の山頂』



この十字の印が入った石が山頂?

スナイパーライフルの

ターゲットじゃねーか。


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これは「二等三角点」という石標。


国土地理院という行政機関が

測定したことを示す証で、

天保山はこの測定によって

「日本一低い山」として認定されました。



しかし2014年4月

宮城県仙台市にある「日和山」の標高が
※(ひより やま)

東日本大震災の被害で低くなったため、


「日本一低い山」の称号を

日和山に明け渡したそうです。



ただ、この日和山には

「二等三角点」が無いとのことで、


天保山は

「『二等三角点』がある日本一低い山」

という謳い文句に変更したとか。



称号の変更が、悲惨な震災の影響なので

広報的にも宣伝しにくいようで、

あまり認知はされていないようです。



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天保山のスペックが書かれた案内板。


さっきの緑の生物にも書いてあったけど

現在の天保山の標高は「4.53m」



江戸時代には20mほどあったという

天保山だけど、


幕末の砲台建設計画によって山が削られ、

さらに昭和に地盤沈下が起こって

標高が徐々に下がっていき、

現在の4.53mになったとのこと。



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「天保山々頂」と書かれた

手作りっぽい看板。



『山頂と言われながら目の前が海って
 多分、初めての光景だわ』

『そう言われたらたしかに』



夏休みの旅行で

海派と山派で分かれる展開があるけど

ここに来れば全て解決するね。



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海の方を見ると、自転車の集団が

船に乗船するところだった。


どこまで行くんだろう。

ちょっと楽しそうだ。



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北側の海沿い。


「ユニバーサル スタジオ ジャパン」と

この「天保山」を往来している

サンタマリア号に遭遇した。



『USJの船だ!』

『USJのヤツやね!』

『ちゃんと進んでる』

『…そら進むやろ、アレ船やで』



USJの船じゃないと思うけど

なんかUSJの私物として

私達に認知されているサンタマリア号。



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船を見送って

天保山山頂の横にあった階段を上る。



『…怪しい色の雲来てない?』

『雨雲っぽいなー…』

『今日の天気、晴れやったのに
 なんであんな雲あんねん』



ここで薄暗い雲が襲来。

雨はカンベンしてほしい。



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雨雲から視線を落としてみると、

天保山の山頂を示すアレに

沢山の人達が群がっていた。



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山頂の反対側。

階段を上がったと思ったら

またすぐ降りる階段。



こちらを下りていくと

石碑などが設置されてましたが、


説明すると長くなりそうなので

また別の機会に紹介します。



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最後に高い所からの景色を拝もうと思い、

小高い丘になっていた展望台へ。




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展望台に上がったところで

急に大粒の雨が降ってきた。



『あーあーあー!』

『ああああー!』



天気雨のような天候で、

遠くの景色は晴れなのに

この場所だけ雨が降ってくる。


雨粒が痛くて写真が撮れない……。



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雨で慌てまくって

なんだか分からない方向を撮影。


残されていた最後の写真が

コレでした。



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というわけで

日本一低い山(条件付き)

「天保山」散策はこれでおしまい。



観光スポットの奥にある

ゆったりとした公園なので

ぜひ訪れてみてください。



※この記事の写真は2019年3月に撮影したものです。


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【天保山】



最寄り駅は
地下鉄・大阪港駅