※体調を崩して土日は更新できませんでした。
 今回は予定を変更して
 土日の「大阪巡り」の記事でお送りします。





この日は

大阪の観光スポット・新世界にある

「ジャンジャン横丁」という

商店街を訪れました。



地元大阪では有名な飲み屋街で、

酔っ払ったおっちゃん達が

昼間から徘徊している商店街。


……というのが、

なんとなく出てくるイメージ。



今回はそんな感じの

商店街を散策していきます。



0304_01

「ジャンジャン横丁」のアーケード。

よく見ると看板には

「ジャンジャン町」と書いてある。



実はこちらの商店街には

「南陽通商店街」という
※(なんようどおり しょうてんがい)

正式名称があるけど、


南陽通商店街
ジャンジャン町
ジャンジャン横丁


みたいな流れで

通称の方が馴染んだらしい。



昭和初期から飲み屋が並んでいて、

あちこちの店が客寄せのために

三味線をジャンジャンと鳴らしていたのが

名前の由来とのこと。



0304_02

アーケードの中。

飲食店ばかりが目に入る。


商店街が活気にあふれ始める

夕方くらいに訪れたので

人が沢山歩いていた。



『ジャンジャン横丁来るの
 久々かもしれへん』

『そういえばそうだね。
 いつ以来だろう?』

『かなり前やと思う。
 休日やとやっぱ人多いなー』

『観光客っぽい人達が
 新世界からそのまま流れてきてるね』



一緒に来た嫁のまーさん

商店街の中を見渡す。



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大阪新世界の串かつとして

観光客にも広く知られている

「串かつ だるま」の支店があった。



ギュッと引き締まったサクサク衣が特徴の

美味しい串かつが食べられるお店で

通天閣の観光と大抵セットになっている。



『ここにも だるま あるやん』

『商店街に入る直前の路地にも
 デカい店あったよね』

『うん。2分前に別のだるまを
 見たばっかやわ』

『通天閣の足元にも1件あるよね』

『あるなー』

『あと新世界の…なんか路地の中に
 本店があるはず』

『世の中だるまだらけだ』



通天閣の足元のだるま

よく観光の人達が行列を作ってるけど、


徒歩約10分圏内に支店が沢山あるので

空いてるだるまを探すのも

一つの手だと思う。



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飲み屋が軒を連ねる

ジャンジャン横丁の通り。



横幅が少し狭いため、

通行人が少し歩いているだけで

混雑しているように見える。



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こちらは立ち食いうどん・そばの

「松屋」というお店。


素のうどん・そばなら160円。

2杯注文しても、牛丼(並)より安い価格。



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お隣にあった

立ち飲み居酒屋の「のんきや」。


夕方に一杯ひっかけようと

集まってきた人々で大盛況だった。



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急に現れた「焼肉かご」の赤い看板。

こちらは焼肉が食べ放題らしい。

メニューに知らないモノが多い。



『牛マメって何?』

『…知らん』

『牛フクセンって何?』

『……知らん』



謎の部位が豊富で気になる。



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お腹が空いてきた。


カウンター席の店が多いので

小さい子連れの身だと

ちょっと入りにくい……。



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名物鉄板焼「ホルモン道場」。

こちらも大盛況。


楽しそうに食べている人達の姿を見ると

つい店に入ってみたくなる。



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向かい側にあった

ゲームセンター「ザリガニ」。


この店、新世界通天閣の商店街にも

支店があった気がする。



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お寿司屋さんの

「佐兵衛すし 支店」。


こちらもお客さんで賑わっていた。

本店はどこにあるのかな?



0304_12

下町の情緒あふれる

飲み屋街の風景は相変わらずだ。



変わったことと言えば

外国人観光客家族連れが増えていて、


ちょっと昔まで見かけた

ヤバめの酔っ払いの姿は無い。



ジャンジャン横丁

地元民御用達の飲み屋街から

観光地の一部になりつつある。



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レトロな佇まいの喫茶店。


商店街の道幅が狭いので

店全体が写真に収まらない。



0304_14

「王将倶楽部」という串カツ屋さん。



『あれ? ここって昔
 将棋の店やったとこやんな?』

『そうだっけ?』

『王将って書いてはるやん』

『でもここ串カツの店だよ』

『串カツやな…』

『おかしいなー? うーん…んんー?』



調べてみたら

元々は将棋クラブの店だったけど、

2016年頃に串カツ屋に転身したらしい。

まーさんの脳ミソは正常だった。



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老舗っぽい感じの化粧品屋さん。

「べにや」って別の商店街でも

見かけた気がする。



0304_16

「ビリケン ショップ」という

お土産屋さんっぽい店があった。

新世界からはみ出してきたのかな?



ここで写真を撮っていたら

缶ビールを持ったおっちゃん

声を張りながらヨタヨタと通り過ぎて行った。



『とぉぉいぃっく!!』

『とぉぉぉぉぉいぃっくぅぅー!!』


『…やっぱまだ酔っ払いおるんやな』

『滅んでなかったんだ』

『怖いから絶対に
 目合わせられへんけどな』

『関わらなければ無害だけど
 ちょっと怖いよね…』


『とぉぉいぃーっくぅ!!』



通行人の中に姿を消した後も

おっちゃんの声が響いていた。

多分、TOEICの受験生なんだろう。



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魚屋さんがやっている

立ち飲み処「絆」。


見た目がすでに美味しいお店の気配。

……入り口はどこだ?



0304_18

ちょっと歩くと

射的屋さんが出てきた。



コルク弾を鉄砲に詰めて撃ち、

景品を落としたら貰える

昔懐かしい遊びだ。



2店並んでいるけど

両方とも射的らしい。



0304_19

外国人観光客にウケているようで

店は繁盛していた。



お祭りでしか見かけないような娯楽が

商売として通じるのも、

やはりレトロな雰囲気がある商店街と

馴染んでいるからだろう。



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向かい側には

ゲームセンター「かすが娯楽場」。


外観が綺麗なので

おそらく最近改装したと思われる。



扉から見えるゲームや

店先に置いてある「わたがし機」

昭和の雰囲気を残している。



0304_21

昔のゲームセンターの定番、

「ワニワニパニック」があった。



知らない方のために説明すると

穴から出てくるワニの頭を

ハンマーでぶん殴るゲームです。



いざやってみると

大人になっても十分盛り上がれるので

どんどんワニをぶん殴ろう。



0304_22

こちらは串かつ屋さんの「てんぐ」。


地元民に名の知れた老舗の串かつ店で、

白みそ仕立ての甘味と旨味が特徴の

「どて焼き」が名物。
※(どて焼き=牛のスジ肉をぐつぐつ煮込んだヤツ)

この日も多くのお客さんで賑わっていた。



観光で訪れた人が

「てんぐに行った」と大阪の人に言うと

「ほお。分かっとんな」って思われる。



0304_23

ナナメ向かいに

囲碁と将棋のお店があった。


こちらの「三桂クラブ」は

昭和の戦後辺りに創業した老舗のお店で

猛者達が連日、腕を競い合っている。



0304_24

またまた串かつ屋。

こちらは「八重勝」というお店。
※(やえかつ)


八重勝も地元で有名な串かつの老舗店で、

新世界を徘徊している酒飲みなら

皆ここの味を知っているレベル。



観光で訪れた人が

「八重勝に行った」と大阪の人に言うと

「ほお。分かっとんな」って思われる。



……一見すると行列がなくて

空いてるように思えるけど……。



0304_26

実は商店街の両サイドに店舗があって

反対側に待ち人の行列ができている。



割と回転が早くて、席が空き次第

どっちかの店に通される仕組み。



串かつどて焼き

1つ注文すると3本セットが基本なので

胃袋と相談しながらオーダーしよう。


書いてたらお腹空いてきたな……。



0304_27

飲み屋が多い中、

こちらは洋品店の「雑野商店」。



『このお店の存在感すごいねー』

『あ、ここテレビに出てはったわ』

『創業が古いお店って紹介されてた』

『そうなんだ。
 古いってどれくらい?』

『そこは覚えてへん…』



まーさんから

尻切れトンボの情報をいただいた。



0304_28

商店街の長さは約200m程度らしいけど

独特なお店に夢中になってしまうので、

実際よりも気持ち長く感じる。



歩いていたら、今度は

ワンカップ酒を持ったおっちゃん

通り過ぎて行った。



『…ッ国はよォッ…! 国はー…!』

『ぅぅー…エジプトだァ…エジプト…?
 なにを言うてんか!!』

『なにをッ…! なにを言うてんか…!!
 こっふォォ…!』



なにを言うてんか

こちらのセリフである。



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またまた串かつ屋さん。

「串かつじゃんじゃん」


この店はココ以外にも

大阪の色々な繁華街や商店街で

支店を見かける。



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お寿司屋さんの「大興寿司」。


串かつ屋さんが多いけど、

お寿司の店舗も結構見かける。


お酒のアテに

ちょっとつまんで食べられるものが

この商店街のスタンダードらしい。



0304_31

向かいには昭和23年創業の喫茶店、

「千成屋珈琲」があった。
※(せんなりや コーヒー)


こちらは大阪の名物として知られる

ミックスジュース発祥のお店。



『ココ気になるから
 一回入ってみたいけど…』

『子連れだとやっぱり足が伸びないねぇ』

『静かに飲みたいお客さんとか
 多いやろうからなー』

『それに今寒いから
 せめて暑い時期にしたいわ』




0304_32

……とか言ってたら、

お隣にテイクアウトが可能な

「千成屋珈琲スタンド」

というお店ができていた。



『ここで全部解決やん!』

『寒いけど
 ミックスジュース買ってみる?』

『うん。飲みたい』




0304_33

店の前にあるメニューを見てみると、

「バター珈琲」なるものがあった。



『あっ、アカンわ。
 これ絶対美味しいヤツや。
 アカンわ。こっちにしよ』



さようならミックスジュース。

こんにちはバター珈琲。



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『うっま!
 バター珈琲うっま!』

『なにこれ! いい匂いすぎて
 口に入れる前から美味しいんだけど!』

『バターの風味とコーヒーの酸味が
 いい感じに混ざる!うまっ!』



バター珈琲を飲みながら

ジャンジャン横丁を練り歩く。



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いかにも昔から営業してそうな

お菓子の「松栄堂」。

レトロな佇まいに心惹かれる。




0304_36



『とぉぉいぃっく!!』



全長約200mの旅路を終えて

さっきの酔っ払いが戻ってきた。



『とぉぉぉいいぃぃっく!!』

『とぉぉうぇぇぇいぃーっく!!』



なんかさっきより元気だ。

きっとTOEICで

ハイスコアを叩き出したんだろう。



0304_37

「やまと屋 2号店」というお店。

こちらも串かつ屋さんらしい。


店の前に置いてある

水槽のような物体が気になるので

近付いてみた。



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水槽の中にはスッポンがいた。

こちらの「やまと屋」は

スッポン料理もあるとのこと。


1匹注文すると結構な値段……。

さすがスッポン。



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たこ焼き屋さんがあった。


看板や外観が新しいので

おそらく最近できたお店。



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商店街の終点に到着。




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最初の方で見たものと同じ

レトロな感じの看板があった。



しなやかなロボットみたいなアイツは

「ジャンジャン来太郎」という

商店街のイメージキャラ。



通天閣が三味線をジャンジャンと

弾いているキャラらしい。



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商店街端の左側には

ラーメン屋「虎ノ王」があった。



『えぇー…』

『このラーメン屋、
 めっちゃ面白い貼り紙ある』




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ラーメン屋「虎ノ王」の貼り紙。


「駐輪ご遠慮下さい。
 年末年始
 酔っぱらいに蹴られます。
 虎ノ王 店主」



これほど効果がありそうな

駐輪禁止の貼り紙はそうないだろう。



『リアルに想像できるわ…』

『千鳥足で勝手にぶつかって
 勝手に怒って蹴るんだろうね…』

『観光客がこれ見ても
 大阪流の冗談とか思いそう』

『こんなんココなら
 リアルガチでやられるでー』



まーさんが急に

出川哲郎みたいなことを言ってたのが

なんか印象的でした。



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商店街端の右側には

「佐兵衛すし」の本店。


さっき支店を見かけたけど

本店はこっちにあったようだ。



お店は盛況のようで

熱気で扉のガラスが曇っていた。



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アーケードを出る。

写真がかなりボケてるね。




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正面のトンネル通路は

JRの高架下になっている。




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このトンネルを抜けて行くと

地下鉄・動物園前駅にたどり着く。


観光的なエリアはここまで。



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トンネル通路の手前。

右側を向くと、隙間に交番がある。




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左側。


阪神高速の高架があって、

まっすぐ進んでいくと

天王寺駅方向に出る。

坂道になっているので結構つらい。



0304_51

というわけで

「ジャンジャン横丁」の散策はここまで。



下町の風情が残るレトロな商店街に、

大阪名物の飲食店が並んでいるので

ぜひ訪れてみてください。



※この記事の写真は2018年2月に撮影したものです。



観光地・新世界の様子が
知りたい方はこちらの記事もどうぞ。





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【ジャンジャン横丁】



最寄り駅は
地下鉄・動物園前駅