この日は吹田市泉町にある
※(すいた し いずみ ちょう)

阪急・吹田駅の周辺を散策。


いかにも市の中心にありそうな駅名ですが

駅は吹田市の南寄りにあります。



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阪急・吹田駅西側の駅前。


この辺りは

阪急JRの線路が交わっていたり、


内環状線の道路が

地下に行ったり、地上に行ったり、

上がったり、ぐるぐるしたりする、

少々道が複雑な場所。



初見で徘徊すると迷います。

(迷いました)



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そんな駅前の植え込みの中に

面白い形をした石碑を発見。

逆光を浴びて神々しいな……。



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碑には

「吹田の清水」

と刻まれている。


横にあるマークは

吹田市の市章。

中心の鳥はハトらしい。



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石柱部分。


中央が三角柱の形になっていて

その三面に碑文が刻まれている。


朝日が眩しくて、よく見えない……。



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角度を変えて、アップで撮影。


この辺り一帯は

さかのぼること弥生時代から

湧き水に恵まれた土地で、


「垂水神社」という神社に
※(たるみ じんじゃ)

現在も湧いている「垂水の滝」

万葉集でも歌われていると伝わる。
※(万葉集=まんようしゅう=日本最古の和歌集)



要約するとこんな感じだ。

詳しくは写真をご覧ください。



「垂水の滝」を詠んだとされる和歌は

以下の通り。


「石ばしる垂水(たるみ)の上のさわらびの
 萌(も)え出づる春になりにけるかも」

 志貴皇子(しき の みこ)




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2つ目の面。


江戸時代から現在に至るまでの

吹田の移り変わりが紹介されている。



江戸時代はのどかな農村地帯だったけど、

道路や鉄道などが敷かれて発達。

千里ニュータウンの整備や、

万国博覧会の開催などで近代的な町になった。



みたいなことが書いてある。

……「吹田の清水」はどこいった?



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3つ目の面。

逆光になって上手く撮影できなかった。



吹田には「吹田の三名水」と言われる、

「泉殿の霊水(いずどの の れいすい)

「垂水の滝(たるみ の たき)

「佐井の清水(さい の しみず)

の湧き水がある。



この町、「泉町」の名称は

雨乞いの神として信仰を集める

「泉殿宮(いずどのぐう)にちなんだもので、

ここに「泉殿の霊水」が湧いていた。



というようなことが書いてある。


碑文には「泉殿の霊水」とあるけど、

泉殿宮のホームページを確認すると

「泉殿霊泉(いずどの れいせん)になってますね。



詳細については、

この逆光で読みにくい写真を

何とかしてご覧ください。



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碑の足元。

平成5年8月に建立された模様。

右下にフジテレビのマークがあるね。



ちなみに、先ほど出てきた

吹田の三名水を調べてみたところ、



「泉殿霊泉」

駅からすぐ北にある

「泉殿宮」に湧いていたものの、

昭和30年代に枯渇。
※(枯渇=こかつ=水が枯れること)



「垂水の滝」

駅から北西にある

「垂水神社」境内に現在も湧き出ている。



「佐井の清水」

駅からかなり北にある

「佐井寺(さい でら)」境内に、

わずかながら現在も湧き出ている。



ということらしいです。




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石碑の場所から西を向くと

「吹田市役所」がある。




0215_02

良質な湧き水の恵みによって

吹田が発展したことを教えてくれる

「吹田の清水」の碑。



阪急・吹田駅前にありますので

ぜひ眺めていってみてください。



※この記事の写真は2018年11月に撮影したものです。


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【「吹田の清水」の碑】

※MAPの阪急・吹田駅の西側にあります。


最寄り駅は
阪急・吹田駅