この日は天王寺区にある
※(てんのうじ く)

「伶人町」を訪れました。


ちょっと難しいけど

「れいにん ちょう」と読みます。



0118_01

天王寺駅から

「谷町筋」という大通りをに進み、

天王寺公園四天王寺

横目に歩いていくと……。



歩道脇の所に

石碑が建っているのを発見!



写真のほぼ中央辺りにあるけど

ちょっと見えにくいね……。



0118_02

石碑に近づいてみる。


遠目から見ても

石にヒビが入っているのが分かる。

相当古そうな感じだ。



0118_03

こちらが石碑


グーグルマップによると

「風除風天尊 道標」

という名称らしい。


調べてみたけど

正しい読み方が分からない……。



おそらく

「かぜよけ ふうてんそん
 みちしるべ」

だと思われる。


間違っていたらごめんなさい。



0118_04

道標の傷み。

何度も補修したような形跡がある。




0118_05

南向きの面。


「〇育地蔵尊」

と刻まれている。

「〇」の部分は読み取れない。



上の部分が「首」の字に見えるけど

首育地蔵尊なるものは無さそうだ。



「育地蔵尊」だけで調べてみたら

「子育地蔵尊」というお地蔵様

多数出てきたのでこれが正解かも。



0118_06

西向きの面。


「寄附
 大阪市南区日本橋
 瀧川つぎ」

と刻まれている。


この道標を建立するにあたって

寄附された方のお名前だろう。



上の方に貼られた紙は

「犬のフンの後始末をしてね」

というものだった。

マナーは大事です。



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北向きの面。


「風除風天尊 ☞」

と刻まれている。


手の形の矢印は西を向いていて

その方向に進むと

「清水寺」というお寺に辿り着く。
※(きよみず でら)



こちらのお寺では

「風天尊」という風の仏様(神様)
※(ふうてんそん)

祀っているとのことで、

お寺までの道案内として

この道標が建立されたようですね。



「風」が転じて「風邪」となり、

風邪を払い除けるご利益があるそうです。



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東向きの面。

車道側は怖いので斜めから撮影。


「浪速名所
 清水寺」

と刻まれている。


先ほど話に出てきた

「清水寺」の案内だ。



グーグルマップ上の名称では

「風除風天尊道標」になってるけど、

こうして見ると

清水寺への道標のような気がする。



ちなみに、

道標に刻まれている「清水寺」

最初となる創建時代は不明だが、


江戸時代の寛永17年(1640年)

「延海阿闍梨」という偉い僧侶が
※(えんかい あじゃり)

「京都の清水寺」を模して復興した。


……という経緯を持つお寺。



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こちらの道へ曲がると清水寺



京都の清水寺を模しただけあって

三本の木樋から水が流れるや、

清水の舞台などもあるため、

「新清水寺」とも呼ばれてるそうです。


大阪にも清水寺があったとは

知りませんでした。



0118_10

道標の頭のところから

「谷町筋」を眺めた様子。


まっすぐへ進むと

「大阪城」「天満橋」がある。



0118_07

風除けのご利益がある

新清水寺への道を指し示す

「風除風天尊道標」。



大阪の清水寺を訪れる際の目印として

ご活用いただければ幸いです。



※この記事の写真は2018年10月に撮影したものです。


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【風除風天尊道標】



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