この日は大阪のビジネス街、
「淀屋橋駅」周辺を散策。
駅から地上に出て
「御堂筋」を南方向に進み
伏見町という地域を歩いていると・・・。
オフィスビルが並ぶ街並みの一角に
突然、趣のある古い家屋が
姿を現しました。
なんだこれ?
ぐるっと回り込んでみる。
・・・ここだけ時代が違う。
隣にガラス張りのオフィスビルが
あることで対比がより明確に。
こういう新旧入り混ざる風景って
物珍しくて魅入ってしまいますよね。
横までず~っと
家屋の塀が伸びている。
かなり広大な敷地だ。
オフィス街のほぼ中心という立地なので
かなりの一等地だと思うんだけど
よく取り壊されずに残ってるなあ。
お店とかでもなさそうだし
本当に何だろう?
とてつもない権力者の土地かな?
ぐるっと戻って正面扉の前へ。
日本の古いお屋敷って感じの佇まい。
かなり年季の入った建物ってことは
素人目でも分かる。
古いけど、ボロいんじゃなくて
しっかり管理が行き届いた
文化財のような威厳のある外観だ。
朝日が眩しくてごめんね。
建物の扉に近付いてみる。
表札があって
「錢高組分室」と書かれていた。
※(ぜにたかぐみ ぶんしつ)
組!?
やべぇっ!!
・・・慌てて逃げた。
少し離れた木陰にコソコソと隠れて
建物の正体を調べてみた。
こちらは
「小西平兵衛邸」という
※(こにし へいべえ てい)
豪商の店舗兼住宅で
明治13年(1880年)に建築された
建物だそうだ。
その後、昭和16年(1941年)に
大阪に本社を置くゼネコン会社
「錢高組」によって買い取られ、
「銭高組・高徳寮」という社員寮として
管理・保存されているとのこと。
そっちの「組」でよかった~!
上の写真は
「脅かしやがって」と思いながら
記念に撮ったものです。
再び回り込んで
小西邸の端まで来てみる。
裏口みたいな扉があって
「車庫入口」と書いてある。
車が出入りするのかー。
なんかこう・・・イメージを守って
人力車とかが出てきてほしいですね。
少し離れた所から撮った写真。
ちなみに
豪商の「小西」さんについて
色々と調べてみたところ、
接着剤のボンドを販売している
「コニシ株式会社」の
前身となる「小西屋」を
創業した人物だと分かりました。
あの黄色いボトルに
赤いキャップでお馴染みのボンドです。
今確認したら私の家にもありました。
まさか身近な便利グッズの
ボンドに話が繋がってくるとは
思いもしませんでしたね。
オフィス街の中で
時間に取り残された空間のように佇む
「小西平兵衛邸(銭高組・高徳寮)」。
明治期の貴重な遺構だと思いますので
近くを通り掛かった際には
ぜひ眺めていってみてください。
※この記事の写真は2018年2月に撮影したものです。
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【小西平兵衛邸】
最寄り駅は
京阪本線・淀屋橋駅
地下鉄・淀屋橋駅
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